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[記事掲載] 暮らすように温泉津旅を 長期滞在へ宿泊施設改修 国事業活用し魅力に磨き

地元紙山陰中央新報(2023/5/4)に記事が掲載されましたのでお知らせします。

 大田市温泉津町の温泉街で進んでいた観光宿泊施設の改修工事が終わり、旧飲食店などが中長期滞在できる施設に生まれ変わった。世界遺産石見銀山遺跡の一角にあり移住や創業の動きがある地域内で、観光客に地元民のように過ごしてもらう体験を提供し、魅力に磨きをかける。(曽田元気)

かつて石見銀の積み出し港として栄えた温泉津町は世界遺産の重要エリアで、高度経済成長期には歓楽街としてにぎわった。近年は人口や旅館の減少が進むものの、にぎわいを取り戻そうと、国の重要伝統的建造物群保存地区選定の町並みを生かした施設改修の動きが活発になり、温泉津滞在のリピーターが移住するケースが増え始めている。

こうした動きを加速させようと、宿泊施設の高付加価値化を一体的に進められる観光庁の補助事業を活用。事業費は主に国が持ち島根県や市、事業者が負担する仕組みで、温泉津地区では総事業費2億8千万円で施設改修に取り組んだ。

例えば温泉津町小浜で約10年前まで旅館兼飲食店だった建物は1階を観光客や地元住民、漁師らが集える飲食スペースや物販コーナーにし、2、3階は宿泊に加え、キッチンやラウンジスペースに。海を眺め仕事をしながら滞在できる空間をつくった。その建物隣にあった古民家はゲストハウスとなり、温泉街の旅館も改修した。

補助事業の申請者代表の近江雅子さん(43)は、移住者とともに取り組み将来性のある事業になったとし「観光を入り口にしたまちづくりのイメージで、訪れた人が住民になりたくなるような滞在を目指したい」と話した。


改修した施設内を紹介する近江雅子さん=大田市温泉津町小浜

©️山陰中央新報 https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/378658